入社して初めて担当した書籍『看護がみえるvol.1』。いよいよ発売かと思うとドキドキします。
私はもともと脳神経外科病棟の看護師として働いていました。病棟では、様々な疾患や背景を持つ患者さんと数多く関わらせていただきました。日々の業務はとても忙しかったですが、自分の看護ケアによって患者が元気に退院していく姿を見てやりがいを感じていました。
しかし、毎日病棟と自宅を往復するうちに、自分の仕事に対して違和感を覚えるようになりました。自分の一番やりたかったことは医療、ケアの提供だったのだろうか、と。思い悩んだ末に、私は医療情報を伝える側の仕事に就きたいのだ、ということに気付きました。看護学生、看護師としての経験も活かせる、多くの人に情報を発信する職業。そう考えた時に真っ先に頭に思い浮かんだのが、医療系出版社であるメディックメディアでした。
白焼きの最終チェックを行っています。ミスがないように最後の最後まで何度もチェックを行います。
メディックメディアで働いてみて思ったことは、「本づくりってこんなにも難しく、奥深いものなのか」ということです。
私が初めて担当した書籍は、『看護がみえるvol.1基礎看護技術』でした。書籍に掲載されている看護技術については、看護学生の頃からずっと行ってきたものだったので、ある程度の自信をもって作業に臨みました。しかし、実際に作業が始まると、そのような楽観的な気持ちはあっという間に消えました。今まで当たり前に行っていた動作、何気なく行っていた動作を、文章やイラストにしてわかりやすく伝えることが、こんなに難しいとは・・・!納得のいく表現、みせ方を見つけたときは非常に嬉しいですし、見つからないときは非常に悔しいです。本作りの難しさ、奥深さに日々楽しませてもらっています。
初めて作成した原稿の一部です。これがこの後様々な人の協力によって書籍となっていきます。
医療者ではない職業に転職することは、大変勇気がいることだと思います。私も転職活動をしているときは不安でいっぱいでしたが、今の会社へ転職して本当に良かったと思っています。編集者として仕事をしていると、様々な職種の方々と一緒に仕事をする機会があります。イラストレーターやカメラマン、監修の先生、印刷会社や製紙会社の方々など、看護師を続けていたら関わることはできなかった方との関わりはとても貴重です。
「医療者は医療職にしか就けない」と思っていませんか。あなたの知識や経験を活かせる仕事がこの会社にはあります。もし少しでも編集の仕事に興味があれば、ぜひ応募してみてください。
休日の過ごし方
休日は、所属しているオーケストラの練習へ行くことが多いです。
写真は、昨年度の秋に行われた定期演奏会の様子です。オーケストラの活動に参加すると、楽器を弾くだけではなく大学生の頃からの友人たちと交流することができるため、私にとって良い気分転換となっています。